日蓮宗は、「仏教」の教えです。私たちが信行に励み、この教えを弘めることで、世界の平和と人類の幸福・個人のしあわせにつながります。
お釈迦さまの教えをまとめたお経の数は、8万4千といわれています。
その中でも、日蓮宗が一番大切にしている教えが「法華経」です。
この法華経には、すべてのお経が含まれており、数ある仏教経典の中でも、「お釈迦様の教えの集大成」
と言われる経典です。
日蓮宗の宗祖・日蓮聖人は、法華経こそがあらゆる人々を救うお経であると説き続けられ、法華経の教え
・南無妙法蓮華経のお題目を身命をかけて実践されました。
法華経は、「妙法蓮華経」といいます。
お釈迦さまが、霊鷲山という山でお説きになられたお経です。
そのインドのお経がシルクロードを通って、中国に伝えられました。
「妙」というのは不可思議、私たちにははかり知れないという意味があります。
「法」には“仏法”という言葉があり、抜け道がありません。
仏さまは、法を守らなければ地獄に堕ちるとお説きになっています。法とは真理なのです。
「蓮華」は、土の中から水面を出て花を咲かせたときには一点の穢れもありません。
土の中=現実の世界
、そこから悟りの花を咲かせる、仏教では悟りの象徴となっていることが多いです。
最後に「経」。お経の経という字は、縦糸のことです。横糸は「緯」です。
地球儀の東経・北緯を思い出して頂けると、分かりやすいのではないでしょうか。
仏教という教えを縦糸にして、人生という横糸を組み合わせ、生きがいを求めてほしいと願っています。
法華経は、第一章から第二十八章で構成されています。
前半部分には、誰もが仏になれる、そしてどのような人でも“仏の心”が備わっていると説かれています。
人だけではなく、動物・植物・大地、全ての生きとし生けるものに仏の心はあるのです。
日蓮聖人が説いたお題目「南無妙法蓮華経」は、全ての仏さまに感謝し、手を合わせます。全てに備わる
仏の心を信じ、南無妙法蓮華経のお題目を口に出して唱え、自分の中にある仏の心を呼び現していこうと
しています。