今週の月曜のことですが、東京東銀座にある歌舞伎座にて、「歌舞伎日蓮」を観劇してきました。
このような時期ですが、関西で公演がなく、配信などもないとのことでしたので、思い立って行くことにしました。
歌舞伎日蓮は日蓮大聖人ご降誕800年の記念事業の一環として企画されたものですので、チケットは宗派で優先的に確保してもらえました。
企画段階の途中でコロナになってしまい、公演内容や延期するしないなど、製作側いろいろと苦労されたようで、関連の記事や関係者のブログなどを拝見して知りました。
私は歌舞伎初心者ですが、日蓮聖人を題材にどのように歌舞伎で描かれるのか、とても興味があり、この日を大変楽しみにしていました。
江戸時代には日蓮聖人を題材とした歌舞伎は大変人気だったという話も聞きましたので、なおさらです。
しかも、今回の演出が、スーパー歌舞伎ワンピースなどの脚本家横内健介さんと市川猿之助4代目さんとのことでしたので、えーーーどんなんになるのか〜??という感じでした^^
しかし、コロナでソーシャルディスタンスを保ちながらとか、スーパー歌舞伎のようなスペクタクルは一切無し、という制限の中での演出、本当に未知過ぎて想像も出来ない感じでした。笑
内容的には、比叡山にて、若き日蓮聖人が周りの反感を買いながらも、真の教えは法華経だということに気づき、蓮長から日蓮の名前になり、人々を救う決意をする、という超ざっくりですが、こんな流れでしたww(ざっくり過ぎてすみません)
最初の印象なんですが、とても分かりやすい歌舞伎っぽくない、普通の現代劇のような印象でした。
歌舞伎といえば、長唄?お囃子?に合わせて踊るような印象があったのですが、曲がとても現代風でCDを流す感じだったからかな。
途中、歌ってないけどミュージカルのような雰囲気にも見えました。
セリフが多かったけど、言葉は分かりやすかったし、初心者でも楽しめる演目でした。
元々似てるなぁと思っていたのですが、途中、特にお題目がバーーンと出てくるところなんか、猿之助さんが日蓮聖人そのものか、とも見えました。
子役の市川右近くんもとっても可愛くて、上手でした。拍手です。
元々もっと大作にするはずだったらしいのですが、コロナ後にキャスト人数も少なく、時間的にも1時間くらいの短い演目に変更されたそうで、そのあたりとても残念ですが、歌舞伎初心者にも、日蓮宗初心者にも、とても入りやすい素晴らしい演目だったと思います。
まだ分かりませんが、DVD化されるという噂もあるようですので、そうなればお寺で上映会できたらなと思っています。
余談ですが、私は劇団四季のキリストを題材としたミュージカル「ジーザスクライストスーパースター」のジャポネスクバージョン結構好きなんですが、スーパースター的な要素とか、反感を買われながらも自分自身の信仰を貫き、人々を救うという話の流れはとても似ていますね。(こんなこと書いたら怒られるかな。笑)810年くらいにミュージカル上映も検討してほしいです。笑
また、これも余談ですが、千秋楽ということで、日蓮宗関係の偉い方がたくさん来られていたようで、出会う方出会う方に住職がペコペコ挨拶していて、笑えましたww
近過ぎて全体の建物が撮れなかった。(^_^*)
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2021年7月2日(金)